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思想は思想、次は行動。─「一般意志2.0」現代思想家、東浩紀インタビュー(BLOGOS)

今日のインタビューはこちら。

BLOGOS -「一般意志2.0」が橋下市長の“独裁”を止める?―現代思想家、東浩紀インタビュー

思想書「一般意志2.0」を2011年11月に出版した東浩紀のインタビュー。

上の画像にも見えると思うが、「みんな根本的に僕のことを勘違いしている」という内容。雑なまとめで怒られそうだが、この本を出版したあとに各方面から受けた批判に対してどう考えるか・何を主張したいのか、という話が主な内容になっている。

思想というものは簡単には要約できないので書かないが、おもに「一般意志2.0」という本を通じて東氏が主張するのはこういった内容だ。

「熟議はしばしば密室になってしまう。社会が複雑すぎるからです。」
日本全体の人口が1万人だったら熟議型の民主主義で支障はないが、一億人参加する熟議というのはあり得ないと話す。
その上で、
「民意を可視化できるようなシステムをつくればいい。」
「選挙とは別に、常にオンラインで機能していて、行政や立法の場に緩やかな形で介入できる何らかの制度を整える。」
「情報技術によってサポートされた、世論調査を遥かに超えた、細かい精度をもった民意の可視化システム」
「今のような密室の熟議をやめて、人々に開かれた熟議をしよう。そのために「一般意志」を可視化しよう。」
と語る。

政治家のことを「わけのわからない勝手なことをやっている」と批判するのではなく、彼らは「基本的に民衆の空気を読む人たち」だと捉え、逆に「政治家が空気を読めなくなっている」状況だと自覚することが大事だと説き、だからこそ民意を可視化できるシステムを作って「空気」を読んでもらえるようにしようという話だ。

「無限にコミュニケーションをとることは出来ないはずだ」という熟議批判から始まったこの「一般意志2.0」という本。
賛否両論らしいが、近年のFacebookやTwitterによるソーシャルグラフの拡大・コミュニケーション可能領域の増大とその背景にあるテクノロジーの進化を鑑みると、全く不可能ではないように思う。

選挙に行くのは面倒だ。
常に政治を追いかけるのも、情報が溢れる現代ではしんどい。
でも「いいね」って押すだけで、それが政治家の議論場で参考資料になるような仕組みがあるならば、関心のある議題に参加しやすくなるし、「知りたい」と思うチャンスも増える。

東氏はあくまでも思想家であり、世の中に新しい気付きを与える役目の人間である。
彼に手段や未来観測を求めてはいけない。

こうした一見実現するのに障壁があるようなことも、ふとしたきっかけで世間が一気にシフトするものである。
それは昨今の日本でも見られるIT分野でのイノベーター達の実行力を見ていると実感できることだ。

ただ、これだけ多くの読者に誤解を受けているのは、どう考えても「伝え方」の問題であるようにも思う。
彼自身も「フロイトは、無意識を肯定するのではなく、無意識の暴走をコントロールしようと考えていた。僕はそう理解した。」などと話しているが、彼自身も過去の思想家を誤解しているかもしれない。

結局、哲学とか思想というのは、問題が多岐に渡っていて「これだ!」と断言するものではないために、誤解され、婉曲され、利用されて進化していくのだと思った。
まぁだから、あとやるべきことは、僕らが「具現化」することね。

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