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理系工学ガールが放つ、超常識ポップ ─ インタビュー:スプツニ子!(Time Out Tokyo)

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インタビュー:スプツニ子! – Time Out Tokyo (タイムアウト東京)

1985年東京生まれ。20歳でインペリアル・カレッジ・ロンドンの数学科および情報工学科を飛び級・卒業した彼女は、半年間プログラマーとして仕事をする。残りの半年を「好きなことをやろう」と決め、アーティスト活動を開始。同時にロンドンRoyal College of Art Design Interactions学科に入学し、25歳になる2010年に修士課程を修了する。現在は東京に拠点を移し活動中。

YouTubeへ作品動画を公開していたが、東京都現代美術館での展覧会も実現し、2011年7月にはニューヨーク近代美術館(MoMA)の企画展「Talk to Me」に作品を出展するに至っている。

「生理マシーン、タカシの場合。」「カラスボット☆ジェニー」「グーグルのうた」「ミクシィのうた」といった独自の作品を通して、テクノロジー・フェミニズム・ポップカルチャーをテーマとした社会批評的な表現を続けている。

「日本てまだまだ、女性の社会進出がすすんでない」「女は結婚して子どもを生み、家庭を守るものだ、という概念が、ほかの先進国より強かったりする。」と、現代の女性の立ち位置についてスプツニ子!は語る。
「ロールモデルも少ないんですよね。(中略)森万里子さんとかオノ・ヨーコさんとか、草間彌生さんみたいな大活躍している女性アーティストもいるけど、あんまり一般の方とつながってるイメージはないし(笑)。」

工学系の顔を持ちながらポップアートへの挑戦をするそのギャップがユニークで注目されているのだが、それとは別に彼女が持つ現実味のある世代観・女性観がじわじわと同世代の支持を増やしているのだと思う。

「東京はレールに乗っていれば幸せな街なのかな、って思う」と、ロンドンに住んでいた頃の感覚と比べた日本の基本的な生活水準の高さについて語る。
「ただアーティストや起業したい人とか、“自分で何かをやる人”は生き辛いかなとは思います。社会のシステムが、銀行から融資を受けにくいとか、投資家からお金を集めにくいとか、アーティストにお金が払われにくいとか、フリーランスの職業に冷たい。転職を歓迎しない、新卒ばかり採用するとか、そういうところが見えてきましたね。」

「プログラマー」という仕事を自分のセーフティーネットとしたうえで、可能な限りアートの世界での挑戦を続ける彼女の姿。それは「表現」というものが成就しにくい日本社会の中で、ある種の模範解答のようである。

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