Collection:日刊インタビュー収集隊

あの頃のデモと、密集をつくるコツ ─ 矢作俊彦×高橋源一郎

今日のインタビューはこちら。

■矢作俊彦×高橋源一郎 (GQ JAPAN)
デモ世代作家スペシャル対談:これからデモに行く君たちのために【1】
デモ世代作家スペシャル対談:これからデモに行く君たちのために【2】
デモ世代作家スペシャル対談:これからデモに行く君たちのために【3】
デモ世代作家スペシャル対談:これからデモに行く君たちのために【4】
デモ世代作家スペシャル対談:これからデモに行く君たちのために【5】
デモ世代作家スペシャル対談:これからデモに行く君たちのために【6】

「傷だらけの天使」や「あ・じゃ・ぱん」の作者である矢作俊彦と、「一億三千万人のための小説教室」や「さようなら、ギャングたち」の作者高橋源一郎の対談。
彼らは学生運動真っただ中の40年前に学生時代を過ごした、いわゆる「デモ世代」だ。
3.11後に日本各地で起こった反原発デモに、多くの人が参加した。しかし1年も立たないうちにそれらの活動はすっかり姿をひそめてしまっている。
社会に対してメッセージを発信すること、日本人はそれをなかなかしてこなかった。反原発デモで一瞬沸き起こったデモ熱はどこへ行ったのだろうか。
デモ世代である作家2人が語っている。

矢作氏は、
「いま、原発だけなんだよ、吸引力があるのは。」
と言い、それに高橋氏は、
「世界を俯瞰的に見るとか、経済の問題で考えるとか、ということになると途端に無関心。」
と語る。

1100回を越えるデモを習慣的に行なってきた祝島に訪れた時の話が面白い。
「デモはフツウのデモですね。少し速めに歩いて。島の中だから、全部で25分。で、街灯とかないんだよね。夕方6時か6時半にやるから、真っ暗。全員反対派だから、デモの意味がない。でも、お祭りだから。健康にもいい(笑)。ということで続けてきた。日常として。デモを自分のものにしている。」
島の中であらゆるものが自給自足できているから、電力会社からのお金も別に魅力的に感じない。地方がゆえの特異な例であるし、一方ではそうした村社会の欠点ももちろんある。しかし、そうした中からも少しずつヒントを得ても良いのではないだろうか。

「一番の問題はコミュニティでしょうね。安っぽいいい方をしちゃうと、リアルなコミュニティをつくることが大事なんだと思う。(中略) 肝心なのは、集団に慣れること。密集をつくるコツを学ぶことじゃないかな。」
という矢作氏の言葉で対談は締められる。

彼らが心底、日本社会や若者に落胆している様子は分かる。
しかしどうだろう。実は、僕らには僕らなりの戦い方があるように感じられてならない。それは「リアル」も「バーチャル」も関係なく、有象無象に繋がりを作り、影響・触発しあい、「楽しい」という価値観で世の中を変えていこうとしてる世代がじわりじわりと出始めてきている気がするのだ。
戦い方は違えど、先輩達の意志は意外としっかり引き継がれているものですよ、と思った次第でござる。

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