Interview

vol.06 中込 あい(タロット占い師)

中込 藍(占い師)

中込 あい Ai Nakagome
武蔵大学欧米文化学科を卒業後、精神保健福祉士の資格を取得。しかし原因不明の病気が発症し、約3年間の闘病生活を過ごす。2011年からは占い鑑定士としての活動をスタート。タロットカード占術、占星術、数秘術を使い、カフェ・ラウンジでの対面鑑定とメール・スカイプを用いた鑑定を行なっている。
また、Ander Suplexというバンドでギター・ボーカルを担当。都内を中心に活動をしている。
WEBSITE:http://ai-tarot.com
BLOG:http://ameblo.jp/nakagome-ai/
BAND:Ander Suplex http://www.audioleaf.com/andersuplex/

目に見えるものは信じられる。
逆に言うと、目に見えるもの以外は信じられないし、
目に見えるものこそが全てだと、疑い無く思っています。

「幽霊」「魂」「神様」。
人間の脳内では処理できないような「不安な気持ち」を埋めるために、
人間が定義した「目に見えないもの」たち。

それらは、色んなカタチで僕たちの歴史に深く関わってきました。
「占い」で政治を司っていた時代があり、
「宗教」が政治を左右し、戦争を引き起こす時代は今もなお続いています。

情報化社会が進み、色々な事象が科学で説明できるようになった現代、
改めて「目に見えないもの」たちの存在を不思議に思うことがあります。

でも、存在するからには、そこに何かしらの意義があるのでしょう。
「目に見えないもの」たちが、2012年にまだ人の心に存在し続ける意味とは何なのだろう?

大学の先輩で、「占い師」になった人がいます。
不思議な雰囲気を持ちながらも、話しているととても馴染みやすさを感じさせる中込さん。

「占い師」という生きる道を自然に選んだ彼女にとって、
「目に見えないもの」とはどのような存在なのだろうか。

彼女が占いの拠点としている東京・新宿へ向かいました。

本当に地道な作業を続けていって、自分のブログの価値を少しずつ上げていくんです。

━━ 占い師として活躍している姿を見ているのですが、率直な話、何で食べているのでしょうか?占いの仕事があり、バンド活動があり、他には何かやってらっしゃるのですか?

あ、バイトはやっていました。某企業での事務バイトだったんですが、いまは占いの仕事がよく入ってくるようになったので、それだけでやってみようとしています。

━━ そうなんですか。それだけ占いが順調に進んでるんですね。

この春から占いが本格スタートですね。不思議なことに来てくださるんです(笑)。たしかに今実家暮らしで、切羽詰まっているわけではないからこそ始められる、とも言えますね。バイトで稼いでいたお金くらいは、占いで稼いでいけるという。本当に順調で、昨日も3人くらい依頼が来たりとか、今朝も1人来てくださったり。

━━ それは新規で連絡が来るってことですか?

そう、メールが来たり、対面で声かけてくださったり。だから収入はそんな感じで、占い師でやっていこうと。

━━ 占いの世界って、僕にとってはとても謎なんですよね。興味はありながらも、なかなか行くきっかけがないんです。これから中込さんへ根掘り葉掘り聞こうとしているわけですけど、そもそもこうやって占い師の素性を明かしてしまうことってOKなんですか?

全然大丈夫ですよ(笑)。そんな隠すような生き方していないので(笑)。

━━ あ、不思議なオーラを維持していないといけない訳ではないんですね(笑)。

はははは(笑)。大丈夫大丈夫。私は300歳…みたいのは無いですよ。たしかに年齢は明かしていないですけどね。まだ占い師としては若いから。

━━ 具体的に「占い師」といっても色んな形態があると思うんですけど、どういうきっかけで今のスタイルを見つけたんですか?

バンド関連で出会った夫婦が占い師をやっていて、その影響が一番大きいですね。その夫婦は十分生活が成り立つくらい、占いを仕事にしていて。2人からアドバイスをもらって「やれるよ、ゴメちゃんなら」と言われたのがきっかけでした。

━━ 中込さんは、どこか固定の場所で占いを営んでいるわけではないですよね?占いというと、駅ビルの最上階などにある占いブースとかを思い浮かべてしまうんですが。

そういう人もいるし、私のように固定のブースを持たないでやっている人もたくさん居るんです。

━━ そういうフリーランスのような占い師の形態は、もともとあまり知りませんでした。

固定のブースとか占い館とかって、マージンをたくさん取られて、結局儲からないんですよ。

━━ あぁなるほど。場所代が発生する訳ですから、オーナーに収益の一部を持っていかれてしまうと。

占い館とかだと、そのとおりオーナーが居て、結局時給制のような働き方になってしまったりするんです。

━━ そうなんですね。占いもちゃんとしたビジネスとして話を聞くと面白いですね。

占いビジネスって言葉をここ数年で知ったんですけど、いわゆる「雇われ占い師」のような形態を取ってしまうと、あまり儲けることはできないんです。もちろん、自分1人で集客する自信がない人はそうするしか方法がないですけど。占いの館とかに「就職」する感じですよね。アドバイザーとして雇われる人、のようなイメージ。でもそう言うのだと、結局儲からないうえに、独立しづらいんですよ。そこでお世話になりすぎてしまうと、なかなか一人で羽ばたきづらい。だから、もう最初からひとりでやってしまおうって思ったんです。

━━ それでも、最初からひとりで「占い」という仕事を始めるのって、難しそうですし、まったく想像つかないんですけど。

やっぱり今「アメブロ(アメーバブログ)」、これが要になっているんです。占い師に限らず、色んな人がブログをやっていますよね。発信して、拡散させる、という目的には、今はアメブロがすごく適しているんですね。

━━ それをどうやって占い師としての活動に活かしてるんですか?

占いの仕事を教えてもらった夫婦からは「ブログと、自分のサイトが必要」と言われて、自分のサイトも知り合いに作ってもらいました。半年前くらいから始めて、じわじわと読んでくれる人が増えてきて。「他の人たちはどんな記事を欲しているんだろう?」と自分でも考えて、毎週月曜日に「週刊☆タロットde12星座占い」という12星座別で1週間の運勢を占う記事を書いてるんですけど、月曜のPV数が2~3,000PVとかいくようになって。それに伴って、平日もどんどん見てもらえるようになっていったんですね。

━━ そんなに増えていくんですか!

アメブロ内で繋がる仕組みがあるので、ブログをきっかけに読者になったり読者になってもらったりするんですね。読者数というのを自分からどんどん広げていけるんです。いろいろなブロガーさんのブログを読み歩き、気になる文章を書いている方や惹かれる雰囲気のブログを書いている方に、積極的にこちらからも読者登録などをしています。1日に読むブログの目標を立てて、それを毎日続けたりしています。そういう本当に地道な作業を続けていって、自分のブログの価値を少しずつ上げていくんですね。仕事だと思って1日1記事書く、と決めたりとか。

━━ あ、そうやって決めてやってきたんですか。

そうそう、結構地道なんです。でも自分の頑張りがそのまま反映されるんですよね。そして「ブログ見ました。鑑定お願いします。」と依頼が来始めたんです。もともと占いの夫婦に「事務のバイト代くらいならきっと占いで稼げるわよ!」なんて言われて。それがその通りになりつつあるんですね。

目に見えない世界は当たり前だった、物心ついた頃からずっと。

━━ うーん、それをそのまま実行できたことが、まずは凄いことですよね。根性と言うか。その行動力って、昔から持っていたんですか?

うーん、そこは去年の地震が大きいんですよね。

━━ あ、そうなんですか?

そう、やろうと思ったことはやろう、と。もっと今日本にはポジティブになれる人が増えたほうが良いなって思って、そういう悩みを解消できる手伝いを少しでもやりたいと思って動き出したんですね。せっかくタロットが見えるから、やろう!と。

━━ それでお客さんがだんだん増えて…。

新規もいらっしゃいますけど、年末頃に一度見た人が、またリピートで来てくださるんですね。言葉悪いけど「イケルなぁ」って思いました(笑)。

━━ あ、良いですね(笑)。占い師が「これ、イケルなぁ」と味を占めている素顔って、すごく良いですね。僕も含めて色んな人が「占い」というものをちゃんと知らないがために、ある部分では誤解が生じていると思うんですよね。でもそうやって「占いもビジネス」と捉えられることって、とても良いことだと思います。数ある占いの種類の中からタロットを選んだのは、どういう経緯なんですか?

タロットだけではなくて、占星術や数秘術も使うんですけど、人によっては何も道具を使わずに霊感だけで見る人も居るんですよね。で、私のおばあちゃんがそうだったの。

━━ えっっ!!

そうなんです(笑)。本業はピアノの先生だったんですけど、相談受ければ見ていたらしいんです。顧問弁護士みたいに企業の社長さんと契約をして、株の取引なんかも見ていたみたいで。

━━ 株って、霊感で見れるんですか(笑)?不思議な話ですね。

おばあちゃんは本当に不思議な人で、幽霊が見えるから、払うためにいつもほうきを持って歩いてたり(笑)。

━━ 不思議過ぎです。

だから母は「まさかあなたが、そういう仕事を引き継ぐことになるなんてね」って驚いてました。私は別に幽霊見えるわけでもないし、タロットという道具を使って見るのが合ってると思ってます。

━━ 「合ってる」ですか。

本当に感覚の世界の問題なんですよね。例えば音楽やるときに「なんでドラムやってるの?」と言われると、言葉にしづらい部分てあるじゃないですか。なんとなく出来る、しっくり来る、一番楽しいから、という感覚があると思うんですけど、それと一緒なんです。

━━ あぁ、それすごく分かりやすいです!そういう感覚なんですね。

そうそう、そういう感覚。「易学」とか「九星気学」とか「四柱推命」とか色々あるけど、そのなかでなんとなく「タロット」に惹かれてやってみたら、なんとなくしっくり来た。

━━ 楽器だと上手くできるというのが分かりやすいですけど、占いって何をもって「これキテル!!」となるんですか?相手のリアクションで分かるんですか?それとも自分自身で感じるものなんですか?

両方かなぁ。自分で手応えを感じたまま見えたものを言ったら、相手が「怖っ!当たる!」と反応して、「やっぱりな」と実感していく感じです。実感と経験が積み重なって、タロットが合ってることが分かってきた感じですね。だから、感じるままにタロットの解説を自己流でブログに書いていると、同業者の方からも「勉強になります」と言われるようになってきて。「好き」の追求ですよね。

━━ お祖母様の影響から占いに興味を持ち始めて、どんどん追求して行ったんですね。

まぁ、占い好きの女の子って居ますよね。そういうレベルで好きだっただけですよ。

━━ うーん、やっぱり占いって不思議です。手品とは違って、占いって何をもってピンとくるものなのか?と。

難しくもあり、とっても簡単でシンプルなものでもあると思うんですよね。「占い」というと胡散臭いものもあるじゃないですか。マインドコントロールと言われるものも、オウムの事件で日本人はトラウマを抱えてますよね。目に見えないものだから悪く利用することも出来るんです。本当は、息をしたり喋っているのと同じように単純な世界なんだけど、目に見えないから複雑にしてみたりとか。悪いことに利用してみようとしたり、とか。そういう人たちも居るけど、私はもっとハードルを下げたい。もっと当たり前のものだということに気づいたら、こんなにも人生が楽しく、自分の魂が尊いものだということが分かるんだよっていうことを、伝えられるようになりたいと思ってます。

━━ そういったものが「当たり前に在るものだ」と思うようになったのは、お祖母様の影響が大きいんですよね?

そうですね。大きいです。身内でそういう人が居ると、五感で感じる世界以外の存在も許容できるようになるんですね。別に私は幽霊が見えるわけでもないし、「あそこになにか居るよ」とか発言するようなこともしてこなかったけど(笑)、でも目に見えない世界は当たり前だったですね、物心ついた頃からずっと。たしかに、そこはちょっと違うかもしれませんね。

「学校なんて行かなくて良いよ」という姿勢で、居場所を作ってあげられるような人になりたかった。

━━ 物心ついた頃や、小さい頃は、何になりたかったんですか?

あぁ、声優になりたかったですね。アニヲタだから(笑)。

━━ あ、そうだったんですね(笑)。

そう、そういうレッスンに通ってみたりもしました。

━━ 声優になりたかった時期は、それに対してひたすら集中してやっていたんですか?

いえ、普通に高校へ通って、大学へも行きました。というか、大学へ行かないという冒険すら、その頃は出来なかったので、普通に過ごしていました。だから、その程度だったんですよね。ただ、普通の大学へ行かないことが、自分の本気をアピールすることとも思っていないですけど。

━━ 普通の大学に行っても、自分の夢を実現する手段はいくらでもありますからね。

そうそう。ただ、高校の推薦で欧米文化学科に入ったんですね。それを当時は後悔していて、本当は心理学を学びたかったと思っていました。

━━ あ、もともとそういう「人の心」に興味があったんですね。

そうですね。だから、大学を卒業してから専門学校へ行ったんです。精神医学とか心理学系の資格を取りたいと思っていました。その時は声優のことをすっかり諦めていて(笑)、カウンセラーになりたいと思っていて。

━━ カウンセラーには、何故憧れていたんですか?

中学の頃、女の子同士のいじめが多くて、それに対して馬鹿馬鹿しく思ってしまって。ひとりで居たら、そのままハブられたり輪に入れなくなってしまって、学校に行けなかったり保健室へ行ったりしていました。担任の先生にも「私のために学校へ来てくれ」とか言われてしまい、ますます冷めていっちゃって(笑)。

━━ はははは(笑)。先生も人間ですからね、つい自分のエゴしか訴えられなくなってしまったんでしょうね。

そう、私もそれにがっかりしちゃって。それでスクールカウンセラーになりたい、とぼんやり思うようになりました。「学校なんて行かなくて良いよ」という姿勢で、もっと居場所を作ってあげられるような人になりたかったんですね。裏返せば、それはそのときの自分が欲しかったものなんですけど。そんな思いがあって、カウンセラーに憧れていました。

━━ 自分が必要としていた感覚を、そのまま与えられる人になりたいという気持ちからカウンセラーを志したんですね。

すごく極端に言えば、自分を救いたかったんだと思います。それで大学を出て、精神保健福祉士という資格を取る学校へ行ったんですね。国家試験を受けて、合格して、それでカウンセリングの施設だとかで働こうと思っていたんです。そんな矢先に、なんと自分が病気になってしまったんです。勉強していた対象だったもの、自分とは関係ないと思っていたものに、実際になってしまって。

スピリチュアルな意味での「個人の時代」。

━━ 当時、病気の話を伺って本当にビックリしました。病気のお話もそのまま伺って良いですか?

寝ている間に痙攣している感じがしていたのは、18歳くらいのときからです。年に1回起こるくらいだったんですけど、大学で出て1年間専門学校行った後あたりからその病気が酷くなっていきました。意識失うような苦しい発作が週に3,4回くらいでるようになってしまって。病院へ行っても原因が分からなくて、神経系医科に回されて精神安定剤とかを飲んで。その薬の副作用で発疹が出るようになってしまって。もともとアトピーだから、手のひらと足の裏以外の全身にアトピーが出てしまって、歩けなくなって。死のう死のうとしていた時期はありました。その辺りは変革期で、必要な時期だったと、今では思ってますね。そんな状態が2,3年くらい続いてました。1回死んだようなものだと思っています。

━━ 精神的なことが影響しての、発病だったんですか?

正しくは分からないんです。発作に関しては、西洋医学からサジ投げられて、漢方の先生からも「無理かもしれない」と言われ、本当に絶望していました。でも最後の頼みの綱でたまたま行った整体の先生に「あ、これ私直せるかもしれない」と頭を触られた瞬間に言われたんです。もう、大泣きしました。それがきっかけで、そこに通い始めてから発作が減っていったんです。おかげさまで元気になりました。自分は諦めかけていたけど、母が諦めなかった。そしたらもっと諦めない先生と出会えた。整体行きはじめたころはまだ発作も続いていたけど「大丈夫よ!」と言ってくれて。

━━ 「大丈夫」と言ってもらえる安心感って大事ですよね。でも不思議ですね。今は西洋医学が一般的で、誰もが絶対的に信じていますけど、その他の東洋医学や鍼灸・整体いろんな療法は実際に存在していて、それはそれで成り立っているんですよね。

両方上手く付き合えるような人が増えれば良いな、とは思いますね。私は西洋医学だけに頼っていたら、たぶん今頃薬浸けになっていただろうし。でも逆に、東洋医学や自然療法ばかりに行くのもダメだと思うんです。

━━ なるほど。僕の感覚としては、どうしても西洋的なものとか説明出来るもののほうが、安心するんですよね。決して薬品や身体の構造を僕自身が理解しているわけではないんですけど、どこかに居る学者が大勢で導きだした「説明できること」に対しての信頼感です。説明ができるもので満ちあふれているほうが、落ち着くんです。でも、それだけを盲目的に信じてしまうと、いつの間にか世の中に存在する可能性の半分に気づかなくなってしまうのかな、とも思ったりして。

否定し合うものじゃなくて、両方あって良いと思うんです。例えば、テレビのなかの情報だけで物を考えている人がたくさんいると思うんです。でも、知ろうとすることも大事だし、それを賢く自分で取り込んで、自分が何をしていくべきかを自分で考えられなきゃいけないと思うんです。結局「個人の時代」になっていくんですよね。

━━ 「個人の時代」ですか。

そう、それは、こういうスピリチュアル的な人たちはみんな言ってるんですけど。

━━ あ、そうなんですか。スピリチュアルでなくても、ソーシャルメディアの浸透によって個人の情報発信手段が多様化してきてますよね。人と人を繋ぐ組織的な仕組みや、その必要性が薄まってきたことで「個人の時代が来た」という人が増えてきていると思います。スピリチュアル界隈では、どういう文脈で語られてるんですか?

ん~、日本では、去年の大地震が大きな影響になっていると思います。価値観ひっくり返された人はいっぱい居ると思うんです。鬱の人も増えてきてしまっていて。

━━ はい。

身近なところでも、自分がやっている仕事を無意味に思っててしまうようになった人が居て。今まで積み重ねてきたものが、全部崩れていくような感覚らしいんですね。死ぬことが怖くて怖くて仕方ない。

━━ そこまで不安定になる人も、やはりいらっしゃるんですね。

例えば、この地震とか。世界的にも各地で災害が起きたり、金融危機があったりとか。そんな「世界で起きているよく分からない変化」というのが、前もって予知されていたという考えがあるんですね。地球にとって「必要とされていたもの」である、という解釈です。地球とか…、結構変な話なんだけど、こんな話して大丈夫かな(笑)?

━━ 大丈夫です(笑)。続きを。

「地球が進化する」という考えなんです。物質というのが全て周波数を持っていて、それが音とか色に感じる人も居るけれど、普通は感じられないですよね。でもそういう風に、物はすべて周波数・波動を出している。人からも同様に出ていて、周波数が高い人には高い人が寄ってくる、という考えがあるんですね。その周波数を高めるために、人や物が生まれ変わっていると。人は何度も何度も生まれてきて、周波数を少しずつ上げようとしている。最終的には「光」である神様という存在を目指して、生まれ変わりを続けていると。

━━ んんん。なかなかすごい話になってきましたね(笑)。

そうそう(笑)。とりあえず、進化をしながら周波数を上げていくことが、魂の全体的な目標と考えてね。

━━ はい(笑)。

「地球」も物質だし、周波数を振るわせて、それを進化させていると。で、それを「アセンション」って言うんですけど、今まさに周波数をもう一段階上に上げているところなんです。それが7万5千年ぶりくらいのアセンションと言われていて、その振るわせている時代に何が起きるかと言うと、災害であったり、地に足の着かない人が増えてしまったりとか、金融危機とか。そうやって、人類を乗せている地球というものが進化しているから、それが良い方向へ進化するか、悪い方向へ進化するか、今生きている我々人類の責任にかかっている、と。一人ひとりが、意識を高く持って、魂というものの尊さを知ったりすることで、地球も良い方向へ変わっていくんだと。でもメディアが恐怖心を煽ることで、お先真っ暗・原因の分からない不安とかを植え付けてしまう人が増えると、地球は悪い方向へ行ってしまう。そういう地球規模な目線で見て、「個人の時代である」とスピリチュアルの世界では語られてるんです。

━━ それもまた面白いですね。個人が良い方向へ行こうと意識的に行動しないと、バージョンアップしている地球の行き先を左右してしまう、っていう話なんですね。

そうそう、バージョンアップ(笑)。色々な災害や問題が起き続けて、価値観がガラッと変わってしまったり、ブレる人が増えているじゃないですか。宗教みたいに聞こえてしまうけれども、今こそ本当にそれぞれ人の尊さ・魂というもの自体を知ろうとすることが大事なんです。「知る」ということ。自分や生きていることを大切にする、ということです。

━━ なるほど。

そういうのが、本当のスピリチュアルを訴えている人たちの考えなんですよね。

不安なことに対する原因とか対策を伝えられる占い師こそ、本物の占い師。

━━ 例えば「宗教」や「スピリチュアル」という価値観と「占い」をやることって、近い世界だと思われることも多いかと思うんですけど、意識的に線引きしていたりするんですか?

あぁそうですね。宗教とかはよく言われますね。でも宗教は必要無い、というのが私の考えなんです。

━━ というと?

ある人の考え方で、とても共感した例えなのですが、宗教って「料理教室に通うようなもの」だと思うんです。キリスト教や仏教や、それ以外の宗教にも「ルール」というものがあるじゃないですか。そのルールに従えば、もしかしたら神様に近づけるかもしれない、と。神聖なものに近づけるかもしれない、ということを教わっている場所なんだと思うんです。料理って、感覚がとても大事だと思うんですけど、ただ食べただけでその料理を作れてしまう人って居ますよね?

━━ はい。

でも分からない人には、短冊切りから教えていきますよね。

━━ もとから分かる人には必要無いものだと?

そう、宗教もちゃんと自分で使わないとダメだと思うんですよね。祭壇に尻を向けて怒られることがあると思うんですけど、神様とはいつでもどこでも繋がれることが出来るし、尻向けたからって怒らない。自分が居て、宗教が在る、という考えを持てている人は良いと思うんですけど、遅刻してでもお題目あげるとかは違うと思うんです。普通の生活がちゃんと出来ないのに、見えない存在がどうにかしてくれるわけがない、と思うんですね。賛美歌を歌うと心が落ち着くんです、と言った女性も居ましたが、そういうのが宗教との上手い付き合い方だと思うんです。自分が居て、宗教が在る。

━━ 手段に縛られて、本来の意味を見失うって言うのは、よくあることですね。

そうそう、だから極端に言ってしまうと宗教なんて必要無い。自分で料理できてしまえば、通う必要がないですから。

━━ なるほど。

たまに、もっと不安を煽るような言い方をして、縛り付けたり支配しようとする占い師も居ます。そういう占い師は、とっても罪深い。不安なことを言うのであれば、それに対する原因とか対策を伝えられる占い師こそ、本物の占い師だと思ってます。

━━ そうなんですね。

「神様」とか言ってるけど、無宗教だよって(笑)。

━━ 「信じる」ということと上手く付き合っていく観点は、とても大事ですよね。占い師として独立すること以外にも、これからやろうとしていることありますか?

いま、タロットのハードルを下げたいと思っていて、解説本を出したいと思っているんです。「私も持っているんだけど出来ません」という人が多いんですけど。自分で「後ろの人」と会話をするツールとして、カードはもの凄く優れた道具なんです。その使い方を、もっと自分は推進していきたいと思ってます。だから教室も持ちたいと思っています。「教室」と言っても、お茶会のような雰囲気で交流の場を作りたいんですね。タロットを持っている人に対して、もっと使えるようにしてあげたい。

占いで、心から美しい人を増やしたい。

━━ こうして聞いてると、中込さんの「占い」の世界ってちょっと不思議ですよね。不思議というか、妙に地に足がついている感じがして面白いです。

スピリチュアルすぎるのも、私は違うなって思うんです。「浄化」という言葉が好きではなくて、「そんなに汚いかよ、この世界は?」とか思っちゃうんです(笑)。結局人間なんだから、「毒」も持って生きないとダメじゃない?という考えで。「現実的スピリチュアリスト」という言葉を、例の占い師夫婦が言っていたんですけど、それが「あぁいいなぁ!」と思って、もっと生活に則した占いをやっていきたいんです。神秘はそんなに難しいものではない、ということを伝えていきたい。

━━ …面白いですね。中込さんはバンドもやってらっしゃいますけど、そこで表現していることも、いま仰っていた価値観と関連があるのでしょうか?

バンドでは人間の「負」の部分、暗い感じでやろうと言って始めました。占い師として「光」を訴える傍らで、バンドでは「闇」を伝えるようなイメージで暗めのロックをやってるんです。「陰陽」の体現が出来ればと思っています。でも今は、ダウナーながらも絶妙に前向きなことも訴えていけるようにしたいと思っています。自分が今占い師としてやっていることと結びつけていけるんじゃないか、と思って擦り合わせをしているところです。

━━ 今の仕事から得た価値観を、ちゃんと表現に落とし込んでいくと。

「みんな死んじまえ」みたいな表現方法でロックを演じていたんですけど、それじゃ意味ないなって思い始めていて。そういうのじゃなくて、そういう気分もあるけど生きていく気持ちは残して、絶妙な前向きを表現したいんです。

━━ それが中込さんの思う「人間らしさ」なんですね。で、同時にそれが「受け入れやすさ」にも繋がっているような気がします。他には、何か計画していることありますか?

友達とシェアサロンをやろうと思っています。ネイルとかまつ毛とかマッサージとか、技術を持っているけど子供がいてフルで働けない人に場所を貸して、商売する環境を提供する。女性が男性的に働くのではなくて、女性は女性が持っている役割を大事にしながら社会貢献していけるような場作りですね。それを進めている友人が居るので、その人と一緒にその場所で私は占いをしてみようと思ってるんです。

━━ ネイル・まつ毛・マッサージとか女性を輝かせるための商売の場に「占い」を置くことも、それが総合的な美容として捉えるとまた面白いですね。

名前も決まってるんですよ。「美・ASIA」(ビー・エイジア)って言うんですけど。女性が美しい国って豊かだよねっていう話をして、そんな名前にしたんですね。心と見た目と。心が綺麗な人って、見た目にも出てくるし。造形が綺麗とかそういう意味ではなくて、自分に自信をもっている人って輝いているじゃないですか。笑顔が可愛いとか。

━━ それはすごく分かりますね。前向きに生きようとしている女の人の美しさには、最近気づきました(笑)。

ははははは(笑)。造形の美しさだけじゃなくて、そういう心から美しい人を増やそう!という。

━━ 良いですね。タロットとの出会いや経験された病気を通して、独特の世界感を作りあげながらも、ちゃんと次へ進んでいるのが凄いと思います。

自分のエゴとか、こうしたいああしたいというのを病気ですべて無くしてしまったので、「自分の命以外、何も要らない。」ということに気づいたんです。一旦、まっさらになって。そうしたら自分の役割が見えてきたんです。それが自分の場合は「占い」だったんですね。

━━ 「自分の命以外、何も要らない。」ですか。

そう。でも時間が経った今は「全部要らないけど、全部欲しい」と思うようになったんです。俗っぽいですけど(笑)。お金もちゃんと欲しいし、人からも好かれたいし、何でも欲しい(笑)。

━━ はい(笑)。

何でも欲しいんだけど、無くなるんだったら要らない。今身の回りに在るものは大切にしたいんだけど、必要無くなるのであれば要らないって感覚なんです。

━━ 来るもの拒まず、去るもの追わず、でしょうか。

そう、まさにそれ。そうしたら凄く生きやすくなったんですよね。何も追いかけないので。みんな何かに執着しているんですよね。例えば好きな人がいて、思い通りにならないから苦しい。でも私は、病気を経て、そういうエゴを捨てられるようになった気がします。

━━ 一度は全部を失ったからこそ、余計なエゴが消えて、純粋に自分の求めるものと向き合えるようになったと。それを意識的にやっているんですね。

そう、しているんです。やっぱり、欲しいのに無理、やってみたいのに無理、となると悲しいし苦しいんですけど、でも次に進めるような強さを持てるようになったんです。

━━ 「占い」や「信じること」の話から、女性の美しさまで(笑)、色々お話伺えて良かったです。ありがとうございました!

物心ついた頃からずっと目に見えない世界が当たり前だった、と語った中込さん。

「目に見えないもの」はその性質上、時には悪く利用されることもあるけれど、
中込さんは、日常をもっと楽しく美しく生きるために、それらとうまく付き合う姿を提案していました。

それは、自分が自分の意志で生きていく中で、
「ルール」としてではなく「意思決定の手段」として占いを活用する、ということです。

盲目的に信じるのでも、否定するのでもなく、当たり前にそこにあるものだからこそ
それを利用すれば良いだけ、という考え。

大事なのは、ルールを守ることではなく、
結果的に自分が今以上に輝いて、自分を好きになれること。

そして自分を好きになるためには、
輝かしくなれる可能性と、そうではなく醜さを持っている自分に
向き合うことが必要不可欠であるということ。

陰と陽。それが、
苦しんだ病気や世の中に対する違和感を通して感じてきた中込さんの「表現」なのだと思います。

自分が信じる「占い」の可能性にかける気概と、それを体現している清々しい風を、
中込さんと話していながら感じました。

ちなみに、この後中込さんに僕の生年月日をもとに簡単な占いをしていただきました。
しばらく計算をしていただいた後に「あぁ、変態だね」と言われました。

「変態ってw」とも思いましたが、
なんだか最近モヤモヤと感じていた違和感がすっと消え去りました。
「そっか、仕様がないのか。だったら、このままで良いじゃないか。」と。

人の言葉も、それはルールではなく、利用するもの。
そういうもんなんだと思います。

僕も、「見えないもの」から頂いた言葉を自分なりにうまく利用して、また次へ進んでいきたい。
そう思いました。

他のインタビューを読む

  • ボクナリスト - 人生を発明するインタビューサイト -
  • Subscribe:
  • RSS

Popular Posts

Recommend