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「ボクナリスト」はじめました。

「考えすぎは、臆病の素」という言葉が、映画「コクーン」の中で登場します。

「死に至る病とは絶望のことである」と言った哲学者キェルケゴールは、刹那的な美や快楽を求めた生き方の先にある絶望と、その絶望を克服するために行き着いた倫理的な生き方も所詮は高慢の罪であるという絶望、絶望まみれの中で神の存在を見いだしながら、43歳に突然道ばたで死ぬ。
ノーベル経済学賞・数学者ジョン・ナッシュは、数学の難問中の難問、素数の謎を解く「リーマン予想」の講演最中に、突然しどろもどろになり統合失調症を病むに至った。

きっと、人間には考えて考えて考えすぎても越えられない壁があるのです。

というほど考えすぎる脳もそんなに持ち合わせていない僕ですが、
世の中に対して感じる不思議はたくさんあります。

・自由を求めてそれを獲得した現代人が、核家族化や晩年離婚・独身の増加に悩み苦しむ姿。
・自由がゆえにすべての人に与えられた「決定する」ことの難しさ。
・結局「なりたい自分の姿」なんて分からず既存の安定した仕事を求める若者。
・2人に1人が「自分は人並みの能力はない」と、必要以上に自分を卑下する中学高校生の増加。

でもきっと、それらに対して「こうすれば良い」という絶対的な回答は、この世(というか人間の脳内)には存在しないのだと思います。
テレビだって、雑誌だって、大衆歌の歌詞にだって、ある意味「マスメディア」的な力を持つ過去の言葉たちに救いを求めてみても、求めているだけでは僕個人の現状は何も変わらないのです。

そこで辿り着いたのが、
「いままで僕の横を通り過ぎた人達と、もう一度ちゃんと向き合って、話を聞いてみよう」
ということです。

一時の注目を浴びた人や、社会に大きな影響を与えた人だけでなく、
日々を自分らしく生きている人達も、その人なりの大事な言葉をたくさん持っているだろうと思ったのです。

これからがスタートですが、
このサイトは、誰しもが「普通の人」であることをとても大事にしたメディアでありたいと思っています。

そして、これまでは近すぎて気づかなかった「普通のこと」の大事さに向き合えたら、ちょっとだけ周りの人達にも共有したい共感し合いたい、と考えています。
そうすれば僕らは、少しずつ「自由と付き合う手がかり」を掴めるんじゃないかと思ったのです。

もともと「人の肖像写真でポートフォリオを作りたい」と思って始めたサイト制作も、気づいたらインタビューサイトを作ることになってしまいました。

現代人がなんとなく持っている「自分らしく生きたい」という願望。
それを獲得できる日が来るかは分からないし、獲得できないかもしれませんが、目指す姿として、それを体現しようとする人のことを「ボクナリスト」と名付けてみようと思い、このサイトの題名を決めました。

そもそも人と一対一で話すのが得意ではなく、すでに2回行なったインタビューでも核心となるような話を聞き出せたかどうかは非常に悩ましい現状です。
しかしながら、かろうじて足を一歩前に踏み出した成果物を通して、一人でも多くの人に、考えすぎず行動を起こすことの大事さ・面白さを感じていただければと、生意気にも思っている次第でございます。

「ボクナリスト」。こんな若輩サイトですが、今後ともよろしくお願いいたします。

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