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母校をもういちど学びの場にする新しいゼミ「卒ゼミ」

母校をもういちど学びの場にする新しいゼミ「卒ゼミ」

母校である武蔵大学にて、大学の同級生を集めて、恩師である小田原教授に講義をしていただきました。その名も「卒ゼミ」。

「卒ゼミ」を開催した経緯

もともとは、同窓会を開いても固定のメンバーばかりになってしまうことに悩んでいたことに端を発します。
月並みな「飲み会」を繰り返し開くよりも、イベントを企画してしまえば新鮮味があって人が集まるかもしれない。
そんな考えから、もう一度学生の頃のようにゼミを開き、みんなで集まることが出来れば面白いんじゃないかと考えたのです。

Facebookで同級生や先生へ呼びかけてみました。
まずまずのリアクションがあったので「よし、じゃあ次回の忘年会で企画しよう」と思いました。

すると、先生から「こういうのはすぐに動かなきゃ!今回の忘年会でやろう!」とスペシャル頼もしいご意見をいただき、急遽1週間ほどの準備期間で実施に至りました。

当日は、やはり突然の開催だったので、ゼミの仲間のうち参加できたのは6名。
しかし先生は、普段の講義で使った素材だけでなく、今回の講義のために様々な題材を用意してくださいました。
上の写真のように、懐かしい出席カードまで用意してくださり、僕らは「懐かしい!」という言葉を連発。

初「卒ゼミ」記念すべき第1回の内容は「シェア・共有」

メディア社会学科の一期生である僕ら。そんな僕らに先生が用意してくださった題材は「シェア・共有」について。
近年重要なキーワードとして捉えられる「共有」、ソーシャルメディアの普及によりウェブ上でユーザーが情報を共有する仕組み・習慣が根付いています。またウェブ上だけでなく、ルームシェア・カーシェアリングなどリアルの物品をシェアする行動も近年は目立ってきました。
現在の社会を考える上で避けることができない「共有」という考え方。これをテーマにして講義を行っていただきました。

小田原先生は僕らが学生の頃と同じように、ゆっくりと様々な角度から「共有」というテーマに切り込んでいきます。
近年は「対話式」に講義を進めることを心がけていらっしゃるとのことで、一方的な説明だけでなく受講者の意見や理解を汲んだ上で講義を進めてくださいました。

「シェア・共有」というテーマの内容

WikiLeaks(匿名により政府・企業・宗教などに関する機密情報を公開するウェブサイト)で公開された銃撃映像などを見ながら、創立者であるジュリアン・アサンジの言葉「情報はすべての人に共有されるべきだ」という考えについて、意見を交わします。

また、REMIXというドキュメンタリー(本も出版されている)を元に、クリエイティブコモンズという新しい著作権に関する考えについても話し合われました。
様々な創作物がデジタルデータとして扱われ、多くの人同士で共有されたり、他者の楽曲を切り貼りして新しい音楽を作り出す人が現れる中で、本当の著作の権利とは何か?創作活動とはなにか?ということを考えました。

そしてアメリカの「愛国法」について。9.11以降の対テロ対策法として、アメリカ国民が交わすプライベートな電話やメールをすべて国が監視し、問題があった場合は国から直接注意を宣告される法律。生活や道具がどんどんデジタル化・共有化されていく中で、人が持つプライバシーの感覚はそれに追いつきません。身の危険を感じるし、考え・表現の自由を束縛されているように感じるものです。
はたして何処から何処までが共有されるべきものなのか。そんな社会でどんな心構えをするべきか。

「共有」といういうキーワードが醸す社会の様々な問題・事象はつきません。

講義を終えて

講義は約2時間、その後受講した同級生同士で感想や今後の「卒ゼミ」について意見を交換しました。

彼氏を追跡するAndroidアプリ「カレログ」の話や、REMIXに関連して近年のDJ・リミックス音楽についての話など。
身近な様々なものが、社会学という学問を通して見てみると一本の線で繋がっている。そんなことをみんなで話ながら感じました。

いつも仕事をしているだけの生活の中で、久々に「学ぶ」という経験ができたことを「刺激的だった」と言う声もありました。

また、単発のイベントであったため内容が多彩だったことで「情報量が多くて、ちょっと混乱もした」という意見もあり、
今後開催を続けていくときのテーマ・内容のボリュームについては要検討が必要だと思いました。

「負担は少なめに」「続けていけるように」かつ「刺激的で」あることは難しいですが、
これから調整しながら、是非バージョンアップした「卒ゼミ」を開催してきたいです。

最後は懐かしいゼミ合宿の動画を全員で見ました。
4~5年しか経っていなくても、やはりみんな少しずつ変わっています。
環境も違うし、考えも変わっているかもしれない。

かつて同じ空間を共有した仲間で、昔学んだテーマを再考してみる。時代の変化で変わった社会をもう一度見直す。そして、あの頃感じた気持ちを振り返って今の自分に活かす。そんな場作りを目指して、これから継続的に周りを巻き込んで発信していきたいです。

武蔵大学のブログでも、小田原先生がブログで「卒ゼミ」を紹介してくださいました。↓
社会学部 : ゼミの武蔵に新しいゼミ”卒ゼミ”

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